物流業界はブラックできついのか?
物流業界は、オンラインショッピング、いわゆるEコマース分野の急激な成長に伴い、大変な変革期です。そのため、物流業界は多忙となりブラックな業界というイメージがついたのかもしれません。
そして、従業員の業務負担は増え続ける一方、顧客満足度は得られていないという負の循環に陥りつつあるのです。

 

ただ、物流業界でもホワイト化へと変革している企業も増えつつあります。そんな「物流業界で生き抜くためにはどうすればよいのか?やりがいを感じるにはどうすれよいのか?」についてご紹介させていただきます。

 

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なぜ、物流業界がブラックできついと感じるのか?

なぜ、物流業界がブラックできついと感じるのか?

オンラインショッピングの急速な普及

物流業界がここまでブラックでキツい業界になった最大の要因は、オンラインショッピングの急速な普及であることは間違いありません。

国土交通省の発表によれば、以下の通りになっています。

 

平成30年度の宅配便取扱個数は、43億701万個・前年度比較5,568万個増(約1.3%増)

 

総数量も凄まじいですが、たった一年で5,500万個以上も増加しています。
もちろん物流業界は、宅配業以外にも様々ありますし、コンビニエンスストアの行き届いた品揃えから分かる通り、業界全体の業務量が増加し続けていることは間違いありません。

 

日本人の国民性がブラック度合いに追い打ち?

日本人は、世界的に見ても非常に質の高いサービスを受けられる恵まれた環境で暮らしています。しかし、そのことに慣れ過ぎているのではないでしょうか。

 

物流業界に関しては、土日や祝日を含め、365日いつでも時間を指定して宅配便を受けることができます。また、都会・地方問わず、コンビニエンスストアには、いつでも新鮮な食材・食品が陳列され、その他新商品もすぐに買うことができます。

 

このように諸外国から見ればあり得ないサービスを実現している物流業界は、日本の誇りと考えられて然るべきです。しかし現実は、多くの日本人はそのようなサービスに慣れてしまい、今や当たり前のこととさえ捉えているのかもしれません。感謝されなければ、物流業界で働く人が仕事にやりがいを感じることは困難ですよね。

 

物流業界を辞めたくなる理由

物流業界の現場は体力勝負

物流の現場は、配達数量など、歩合で給料が決められていることが多いのではないでしょうか。若い世代の人であれば、体力にモノを言わせ、数をこなせば、多くの給与が得られる分かりやすい仕組みに魅力を感じるかもしれません。ただ、加齢とともに、体力は必ず衰えていきます。数をこなせなくなれば、必然的に給与も下がっていきます。

 

国土交通省の調査によれば、以下の結果が出ています。

 

トラックドライバーの年間所得額は、全産業平均と比較して、1割から2割程度低く、
また、トラック業界で働く人のうち、約44.8%は40歳から54歳である

 

物流業界は消費者から感謝されにくい

先ほど触れましたが、多くの日本人は物流業界が実現している高品質のサービスに慣れ、当たり前とさえ感じるようになっています。
また、日本版顧客満足度指数(JCSI:Japanese Customer Satisfaction Index)2018年度年間調査によれば、以下の結果が出ています。

 

宅配便、物流(物流に加え通信・生活支援系含む)に係る顧客満足度は低下傾向

 

信じられますか?

 

時間指定された宅配便を時間通りに届けても、身勝手な理由で顧客は不在。しかも、何度も再配達を繰り返さなければならない。しかし、配達するまで給与は発生しない。それにも関わらず、顧客は満足していない。

 

せっかく努力しても、給与には反映しづらい上、顧客に満足してもらえない現状。物流業界はブラックと言われ、働く人も辞めたくなって当然です。

 

物流業界に向いている人・向いていない人の特徴

物流業界に向いている人・向いていない人の特徴

物流業界に向いている人

あり余るほどの体力に自信がある人や現場以外に異動する選択肢がある人は物流業界に向いています。
あり余るほどの体力に自信がある人は、歩合など、成果が分かりやすい物流の現場は向いているかもしれません。

 

また、あとで詳しくご説明しますが、現場以外の本社への異動が選択肢として残されているのであれば、体力的な衰えが訪れる前に本社へ異動さえできれば、物流業界を続けることも良いのかもしれません。

 

物流業界に向いていない人

体力に自信がない人、現場以外に異動する選択肢が無い人は物流業界に向いていません。
体力に自信が無い人は物流業界は向いていません。身体を動かすことが給与に反映される業界なので「体力に自信がない人・事務所に1日座っていたい人」は物流業界では長続きしません。また、本社への異動という選択肢が無い人も、将来の体力の衰えを見越し、早めに転職を検討することを強くお勧めします。

 

物流業界が目指すべきものとは?

物流業界が目指すべきものとは?

従業員を置き去りにしたサービスを追求している会社は要注意

細かな時間単位での指定配達など、物流の現場を担う従業員の努力で成り立つサービスは、もう止めるべきです。現状でも、顧客の満足度が低下傾向にあるにも関わらず、競合他社との競争に勝てないからという理由で現場を無視したサービスを追求していけば、業界全体が更に疲弊し、衰退し続けるでしょう。

 

ITが進化した現在においても、まだまだ現場の従業員の努力なしに成り立たない業界ということを忘れてはいけません。

 

自分の体力を過信しない

今は大丈夫でも、必ず衰える体力の衰えを考慮し、それでも働きたいと思える会社であれば、続けてみるのも良いでしょう。
ただし、体力を決して過信せず、本社に異動し、体力ではなく知力で勝負できるように備えておくことが重要です。これはあとで詳しく説明します。

 

物流業界でモチベーションを向上させる秘訣とは?

物流業界でモチベーションを向上させる秘訣とは?

やりがいを見つけ出す

体力勝負の物流業界は、若い世代にとって「給与」が大きなやりがいになり得ます。もちろん、体力の衰えもありますし、給与面も全産業で恵まれているわけではありません。

 

出世する

あとで詳しく説明しますが、モチベーションを向上させるには出世するのが一番です。例えば、出世すれば、給与も上がるでしょうし、もしかすると、物流の増加を効率的に、もちろん現場にも配慮しながら、いかに処理していくのか策を練る機会に恵まれるかもしれません。

 

物流業界で出世するために必要なことは?

社長にできるだけ近いところで働く

あとで詳しく説明すると引っ張りましたが、出世するためには、社長がいるところにできるだけ近づく努力をしましょう。言い換えると、社長は本社にいますから、本社に異動することを目指しましょう。

 

本社は概して支店・現場に比べ、体力勝負の仕事は減り、総務・人事・厚生等の業務、つまり知力を使う仕事が多いはずです。そして例外なく、支店・現場で働く普通の従業員よりも、出世のスピードが桁違いに早いはずです。

 

社長が会社の舵を取るために、必要不可欠な事項を扱う部署が多く本社には存在しており、そのような業務を担う職員は必然的に優遇せざるを得ない(転職されたら困るため)仕組みに会社はなっているのです。このことは物流業界に限った話ではありません。

 

知力なんて誰だって得られる

人事・企画・厚生等の業務は、学歴・頭の良さが無い人間にはできない、自分には知力が無いから無理だ、と思った人もいるかもしれませんが、大丈夫です!

 

日本語が読めれば、誰でも知力を向上させることはできます!

 

総務・人事・労務等は、会社運営の根幹であり、物流業界に関わらず、必須の業務です。つまり、インターネット上に無数に散らばる情報を読んで、慣れ親しめば良いのです。また、会社の歴史が長ければ長いほど、その会社独自のやり方が集積されています。

 

インターネットで無料で学び、会社から給与をもらいながら、その会社の独自のやり方を学んでいけばいいのです。もちろん、何もしなくても知力は得られないかもしれませんが、少しの間我慢して学べば簡単に身に付く力です。

 

実際に本社で働いている人と接すると分かるはずです。別に天才でもなんでもない普通の人ばかりだと気づかされることになります。

 

まとめ

物流業界は、人々の暮らしを豊かにする根幹である一方、顧客満足度は低調、現場負担は増加という負の循環に陥りつつあります。物流が好きで好きでたまらないという人でなければ、避けた方がいい業界かもしれません。

 

しかし、物流業界しか選べなかったという人も、ここでご説明したことを参考にしていただければ、体力の衰えとは無関係に、物流業界で上手くやっていくことも十分可能だと思います。皆さんの参考になったのであれば嬉しいです。

 

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